なぜ冬は歯がしみやすいのか

1. 冷たい空気が直接歯に当たる

冬の外気はとても冷たく、口を開けて呼吸するとその冷気が歯に触れます。

エナメル質が薄かったり、歯ぐきが下がって象牙質が露出していると、

冷たさが神経に伝わりやすくなります。

 

2. 温度差が大きい

外の寒さ → 室内の暖かさ → 温かい食べ物 → 冷たい飲み物

この温度変化で歯が微細に膨張・収縮し、細かいヒビが入りやすくなります。

 

3. 冬の乾燥で唾液が減る

乾燥すると口の中も乾きやすく、唾液の保護作用が弱まります。

歯ぐきが収縮して根元が露出しやすくなることも。

 

4. 歯ぎしり・食いしばりが増える

寒さやストレス、年末の忙しさで無意識に力が入り、

歯にヒビが入ったり、歯ぐきが下がりやすくなります。

 

冬の「しみる」を和らげる対策

自宅でできること

・やわらかめの歯ブラシで優しく磨く

・知覚過敏用歯磨き粉を継続して使う

・冷たい飲み物を避ける、ストローを使う

・口呼吸を控えて鼻呼吸を意識する

 

歯科でできること

・知覚過敏を抑える薬剤の塗布

・歯の表面のコーティング

・歯ぎしり対策のマウスピース作製

 

こんなときは受診したほうがいい

・しみる症状が長く続く

・温かいものでも痛む

・片側だけ強く痛む → むし歯や詰め物の不具合の可能性もあるため、早めのチェックがおすすめです